三木市の歯医者・矯正歯科は「ママとこどものはいしゃさん三木院」へ

子どものむし歯の進行速度は?

皆さん、こんにちは。ママとこどものはいしゃさん三木院です。
お子さんの歯の健康について、日々たくさんのご相談をいただきます。中でも「子どものむし歯は進行が早いと聞いたけれど本当ですか?」という質問はとても多いです。むし歯は放っておくと進行してしまう病気ですが、子どもと大人とではその進行速度に違いがあります。今回は、子どものむし歯がどうして進行しやすいのか、また痛みを感じにくい理由について、歯医者の視点からわかりやすくお伝えします。


子どものむし歯は進行が早い

子どものむし歯は、大人に比べて進行がとても速いという特徴があります。その理由の一つが、「乳歯や生えたばかりの永久歯の構造」にあります。乳歯や萌出したばかりの永久歯は、大人の歯に比べてエナメル質や象牙質が薄く、酸に弱い傾向があります。これにより、むし歯菌が歯の内部へと進行するスピードが速くなるのです。

また、乳歯は歯の根っこ(歯根)も未熟で、歯の再石灰化(初期むし歯が自然に治る働き)が起こりにくい点も、むし歯の進行が速い理由のひとつです。特に、歯と歯の間にできたむし歯は、見た目では気づきにくく、気づいたときにはかなり進行していることも珍しくありません。

具体的には、大人のむし歯が数か月から1年かけてゆっくり進行するのに対し、お子さんのむし歯は数週間から数か月で急速に進んでしまうことがあります。このため、定期的に歯医者でチェックを受けることが非常に重要です。

さらに、お子さんは甘いお菓子やジュースを好む傾向があり、ダラダラ食べをしてしまうこともあります。こうした習慣はむし歯菌が活発に活動しやすい環境をつくってしまうため、むし歯のリスクを高めてしまいます。

また、仕上げ磨きを十分にしないと、プラーク(歯垢)が残ってむし歯の原因になります。保護者の方がしっかりと仕上げ磨きをすること、そしてお子さん自身にも正しい歯みがきの習慣を身につけさせることが大切です。


子どもはむし歯の痛みを感じにくい?

意外に思われるかもしれませんが、お子さんはむし歯ができても「痛い」と訴えないことが多くあります。これは、子ども自身が痛みに鈍感なのではなく、「痛みの感じ方」や「痛みを言葉で表現する力」にまだ未熟な部分があるからです。

また、乳歯は神経が未発達なため、大人のように鋭い痛みを感じにくい場合もあります。そのため、保護者の方が「痛がっていないから大丈夫」と判断してしまい、歯医者の受診が遅れてしまうこともあるのです。

しかし、むし歯が神経まで達してしまうと、突然夜中に痛み出したり、歯ぐきが腫れてしまったりするケースも見られます。こうなると、治療も時間がかかり、お子さんの負担も大きくなります。

むし歯の進行を防ぐためには、痛みが出る前に歯科での早期発見・早期治療が何よりも大切です。特に小さなお子さんは、自分でお口のトラブルに気づきにくいため、定期的な検診を通じて歯科医師がチェックすることが重要です。


まとめ

子どものむし歯は、歯の構造や生活習慣の影響で、大人よりもずっと速く進行します。また、痛みを感じにくい、あるいは痛みをうまく伝えられないため、気づいたときには重症化していることもあります。お子さんの歯を守るためには、日頃のケアに加えて、定期的に歯医者でのチェックを受けることが大切です。
ママとこどものはいしゃさん三木院では、お子さんのむし歯予防や噛み合わせのチェックなど、成長に合わせたサポートを行っています。気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。