子どもの口臭の原因は?対処法も解説
皆さん、こんにちは。ママとこどものはいしゃさん三木院です。
お子さんの口からふとした瞬間に気になるニオイを感じたことはありませんか?子どもの口臭は大人と違って一時的なものが多いものの、場合によっては歯医者でのチェックが必要になることもあります。「うちの子、口が臭うけど大丈夫?」「家庭でできることは?」と不安になる保護者の方も少なくありません。今回は、子どもの口臭の主な原因や家庭でできる対処法、また過剰に心配しなくてよいケースについても詳しくお話ししていきます。
▼子どもの口臭の原因
お子さんの口臭の原因は多岐にわたります。まず最も多いのは、口の中の汚れによるものです。お子さんは歯磨きが不十分になりやすく、歯と歯の間や歯ぐきに汚れが残っていると、そこから細菌が繁殖し、嫌な臭いを発します。また、虫歯や歯周炎(子どもの場合は歯肉炎)も要注意です。特に乳歯のむし歯が進行すると独特の腐敗臭を伴うことがあります。
次に、口呼吸の癖があるお子さんも口臭が出やすい傾向にあります。口呼吸は口腔内の乾燥を引き起こし、唾液の自浄作用が低下するためです。さらに、鼻づまりや扁桃腺肥大などの耳鼻科的な疾患、胃腸の不調といった全身的な要因が関係している場合もあります。お子さんの噛み合わせの乱れによって食べかすが詰まりやすい場合も、口臭が悪化することがあります。
▼子どもの口臭の対処法
まず基本は、毎日の歯磨きと正しい口腔ケアです。お子さんは仕上げ磨きを嫌がることがありますが、小学校低学年くらいまでは保護者の仕上げ磨きが推奨されます。特に歯と歯の間や奥歯の噛み合わせ部分、歯ぐきのきわは注意深く磨きましょう。デンタルフロスを使うのも効果的です。
また、口呼吸をしている場合は、鼻づまりの原因を耳鼻科で相談するのも一つの方法です。食生活を整えることも重要で、特ににんにくやネギなど臭いの強い食材は一時的な口臭の原因になりますので、食後の歯磨きを心がけましょう。さらに、定期的に歯医者で口腔内のチェックやクリーニングを受けることで、虫歯や歯ぐきのトラブルを早期発見・予防することができます。
▼対処が不要な口臭もある?
実は、お子さんの口臭のすべてが病的なものとは限りません。たとえば朝起きた直後の口臭は、睡眠中に唾液分泌が減ることで誰にでも起こる生理的な現象です。また、空腹時や水分不足のときも一時的に口臭が強くなることがあります。このような場合は、水分を補給したり、食事をとったり、軽く歯磨きをするだけで改善します。
ただし、口臭が長期間続いたり、強い腐敗臭がする場合、口の中の問題や全身疾患が隠れている可能性があります。そうしたときは早めに歯医者で診てもらうことをおすすめします。当院ではお子さんの口臭の相談も受け付けておりますので、気になる場合はぜひお気軽にご相談ください。
▼まとめ
お子さんの口臭は、主に歯磨き不足や虫歯、歯ぐきの炎症、口呼吸などが原因で起こります。家庭でのケアで改善することが多いですが、長引く場合や強い臭いがある場合は歯医者に相談することが大切です。また、成長過程の一時的な口臭であれば過度な心配は不要です。当院ではお子さんの噛み合わせや口腔内の健康管理をトータルでサポートしておりますので、気になることがあればぜひ一度お越しください。保護者の方と一緒に、お子さんのお口の健康を守っていきましょう。